この度の役員改選により、端詰理事長の後を引き継ぎ、新たに理事長を拝命致しました。理事長就任にあたり、一言ご挨拶させて頂きます。
前理事長の端詰勝敬先生には、2期に渡る理事長在職中に、学会の実情に即して各種委員会構成を見直し、学会活動の先を見据えた体制整備をして頂き、さらにはコロナ禍という未曾有の事態の中にあって、学会活動を持続的に進め、活動性を維持する等、本学会に多大な貢献をなされたことに、心から敬意を表し、感謝申し上げます。
現代の科学技術は、想像も追いつかないほどの速さで、日々、進歩・発展をしています。
新しく生まれた機器も、時に数年を待たずして、さらなる新たな技術が生まれ、新しい機器に取って代わる、それが私たちの普段の生活になっています。
本バイオフィードバック学会は、このような時代の流れの中で、常に先を見据え、時代に置き去りにされないような方向性と活動性が求められていると思います。
一方、このような時代の変革にあっても、変わらないもの、根本となる原理・理論があり、これを欠いた方策や技術は、たとえ一時の流行になったとしても、確立したものにはなり得ないでしょう。
日本バイオフィードバック学会の最大の特徴は、医学、工学、心理学という3つの分野が、それぞれの観点や理論・技術等をもとに、相互に関連し、作用し、刺激して、新たな視点や発想を生み、新たな技術、技法、そして、科学的課題等を見出していくことができることにあると考えます。
このように本学会は、3分野の協同によって、それぞれの特徴・特性を活かし、うまく統合し、変わりゆく時代の様々なニーズに対応できる潜在力を有していると考えます。
そのためにも、3領域の活動を活性化し、自由に活発な情報交換ができる場として、本学会が機能できるよう、学会の運営をしていきたいと考えます。
特に、若い研究者等が多数参加し、本学会での活動から何かを得ることができるような、魅力ある学会となるよう、様々な方策、工夫等を行っていきたいと思います。
是非、会員の皆様方には、本学会の活動を注視し、学術総会等にも積極的に参加して頂きまして、本学会がより活性化するよう、ご支援、ご協力を頂ければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本バイオフィードバック学会
理事長 廣田 昭久